看護師 派遣(単発) | 企業内医務室のお仕事
一般企業の医務室で働く看護師は、一般的に病院で働く看護師の業務とは全く違うことを行ないます。それは企業で働く社員たちの健康を促進するための声掛けなどの啓蒙活動であったり、現在の状況を調べて報告書にまとめる業務など、どちらかといえばとても事務的です。
実際にケガが起きたり自分でも自覚しているような病気を発症すれば、従業員たちは病院へと自分で足を運ぶでしょう。その一段階前で病気やケガを予防して、毎日健康的にビジネスに専念できるようにするのが目的です。もっぱら単発の場合は、社内で何か大きな病気やケガの予兆があって調べたい場合や、健康促進イベントのような意味合いを色濃く持ちます。
単発派遣という形で看護師を募集する企業の場合は、普段医療にあまり関心が薄く常駐のナースもいないことが多いと言えます。よって、病院で働く場合とは異なりある程度の経験と知識が必要です。なぜなら、「プロにお任せします」といって大きな裁量を任される場合が多いからです。そこで、単発派遣の看護師として一般企業の医務室へ勤務する場合は事前に学んで準備しておく必要があります。
たとえば、勤務する企業ごとの特色も押さえておく必要あります。製造現場であれば鉄粉や木の粉、薬品、塗料などの影響はないか探ったり、警戒する必要があるでしょう。夜遅くまで働く営業会社であれば、ストレス、うつ、睡眠不足が身体に悪影響を与えます。デザインや映像制作で室内で長く働く職場であれば、座りすぎによる運動不足、免疫低下のおそれもあるでしょう。配送会社は腰や関節が疲弊していくはずです。それらを独自に研究しておくと、企業から何か質問されたり急に要望を告げられても対応が容易でしょう。
また、医務室ではあなたがどう声がけをしたかで結果が大きく異なることも。うつや疲れの症状は、ある程度診察の必要性を説明したり、重要性を本人に伝えないとなかなか専門家のもとを訪れようとしないことがあります。仕事に没頭している人であればあるほど、危険性があるにも関わらず病院に通うことを嫌う傾向もあります。それをどのように意識改善していくか、いわば医師が説明しているようなことを代わりに述べる場面もあるでしょう。一定のリーダーシップや気配り、観察眼なども必要です。単発だからと甘く見ないで、その企業が何を目的として看護師を求人募集しているのかをよく見極めて事前準備を怠らないようにしましょう。