看護師 派遣(単発) | 大学の保健室・医務室のお仕事
全国に700以上あると言われる大学において、ほとんどのキャンパスに医務室や保健室が設置されています。これも看護師の単発派遣の勤務先の1つです。大学によって医務室の存在が薄く、部屋はあっても中に人がおらずガランとしていた…という事もあります。そうかと思えば毎月、専門分野の医師が入れ替わり立ち替わりして、各科ごとの相談に応じる場を設ける大学もあります。医務室の仕事がどこまで積極的に学生にアプローチしているかは学校ごとに異なっており、そこで働き看護師の役割やポジションも異なるということを覚えておきましょう。
傾向的には、医療系の大学で大学病院が併設してあるようなキャンパスでは医師がすぐ近くにいるために様々な健康促進のための相談会などを実施しやすく活発に活動していると言えます。逆に病院と学校側との派遣契約に基づいて雇用された医師や看護師の場合、シフト制で決められた日にしか勤務がなく、生徒が足を運んでも医務室に誰もいない…というケースもあります。しかし、大体いずれの医務室においても共通して言えることは、中に応急処置用の設備と体調が悪くなったときに横になれるベッド、そして体重や視力を測るための測定器具が備えてあるということ。本来は教授や生徒が体調を悪くした時にすぐ対応し、救急車が来るまでの間安静にしたり、病院へ向かう前に紹介状を書いて診察をスムーズにさせたりする機能が果たせるような設備が整っています。
単発派遣という形で看護師を募集するケースとして多いのは、設備はあるけれど普段医療従事者が常駐していない医務室や、そもそも医務室自体を置いていない大学などです。普段、医務室の利用がない大学でも、健康診断シーズンでキャンパス内の人たちの測定を行なったり、大学祭など多くの人が訪れるイベントなどで不足の事態に備えたりするために、医療従事者が必要となります。
こういった突発的な需要があって単発派遣での看護師募集に至るケースが非常に多いです。よって大学の医務室に静かなイメージを持って募集に期待をすると、少しギャップを感じるかもしれません。普段あまり医療に接する機会がなく、さらに医務室がメインとなる活動に慣れていない大学側にとっては、「何かあったら専門の方にお任せします」というスタンスしかとれないことが多く応募者は即戦力出ないと場が立ちいきません。普段、医務室に常駐している看護師や医師は季節ごとの風邪やインフルエンザといった流行の病気について呼びかけを行なったり、資料をつくったりするのが主な仕事で非常にゆったりとしています。しかし、単発で募集する場合は繁忙期であることが多いのです。よって、ブランクのある方は応急処置について復習しておく必要があるでしょう。